Projects

今どんなことをやっているのか、何を考えているのか。

いくつかのテーマを設定し、少し長い時間をかけて進めているものです。

一見ばらばらに見えても、根っこのところではつながっているのだと思っています。

千年以上にわたって生産と生活が存続する地域〈千年村〉をめぐる

千年以上にわたって生産と生活が存続する地域〈千年村〉をめぐる

平安時代の文献である『和名類聚抄』に掲載され、現代において具体的な場所として特定されている地域を、千年以上にわたって生産と生活が存続した〈千年村〉だと仮定し、ひたすら足を運んで、その存続要因を探る研究プロジェクト、それが千年村プロジェクトである。
建築史家としての礎は、このプロジェクトによって築かれたと言っても過言ではない。
人間がその地で生きること、その本質をいまも歩きながら問いつづけている。

北海道への移住者による住生活の歴史的変遷をさぐる

北海道への移住者による住生活の歴史的変遷をさぐる

開拓使が設置され、北海道と命名された1869年。そこから、日本列島各地から人びとの本格的な移住が始まった。郷里の建築様式と、積雪寒冷な環境である北海道とのせめぎ合いの中で、開拓使によるアメリカの建築技術の導入などの技術発展を受容しながら、どのように環境に適応していったのか。さまざまな観点から、その過程をさぐる。現職において、開拓の村の建造物群との関連の中で、個別テーマのを設定して取り組んでいる。

北海道における戦後の都市・建築の形成過程に潜む地域性をひもとく

北海道における戦後の都市・建築の形成過程に潜む地域性をひもとく

戦後北海道の都市開発や建築形成を、戦前からの歴史的経緯の延長でとらえ、その地域性をひもとく。とりわけ、本州への玄関口として中央との関係性が深い港湾都市・小樽を主軸にし、その成果を道内各地域へと展開することを目指す。

Other projects
離島という条件下の集落形成、その成立要件を見いだす

離島という条件下の集落形成、その成立要件を見いだす

奥尻島を中心にして、離島という条件下での集落形成と現代的な発展において、根幹となる制約はどこにあるのかを問う。すなわち、「漁師はなぜ、海を向いて住むのか」(地井昭夫)の視点を北海道の歴史的背景の中に据えて探っていく。

博物館の”建築”の魅力を伝える

博物館の”建築”の魅力を伝える

佐藤武夫の遺作にもあたる北海道開拓記念館(現・北海道博物館)。佐藤自身の言葉や設計思想を手がかりに、建物に込められた意図と空間の魅力を読み解き、多くの人に届くかたちで伝えていく。
博物館の展示ではなく、博物館の建物そのものを対象とする、建築史研究と学芸員としての実践をつなぐ試みである。

サハリンに残る”樺太”を顕わにする

サハリンに残る”樺太”を顕わにする

日本統治期の樺太としての都市構造や建築が現在のサハリンにも残っており、それらは、そこに日本統治下のくらしが確かにあったのだと現在に伝える証である。残っている建築をみつける、場所の時層をみる——それはくらしの記憶を後世に伝えていくものである。
統治と社会の断絶を経ても現在のサハリンに残存する「樺太」を、建築とその使われ方から顕わにする試みである。